誘惑は艶やかに

夜の公園で、ダイアンゼは自分と瓜二つの血まみれの女性に遭遇した。
「次に狙われるのは……あなたよ……“彼”を止めて」不可解なことばを残し、女性は息絶えた。
女性は高級娼婦と判明、状況証拠からダイアンゼに殺人の嫌疑がかかる。
濡れ衣よ! このままでは家族の将来もめちゃめちゃになってしまう。
幸い、賭博場に入り浸る退廃的な紳士、ジェフリー・モーガン卿がダイアンゼの身を案じ、隠れ家を提供してくれた。
だが、じっとしてなどいられない。
“彼”とはいったい誰? なぜ私が狙われるの? 自力で真犯人を捜すべく、ダイアンゼは知恵を絞った。
そして完璧な娼婦になりすまし、虚飾に満ちた夜の世界へ忍び込んだ。
実習医のブリンナは、落ち込んだ気分のまま入ったバーで、ある男性に声をかけられた。
グリーンの吸い込まれそうな瞳に、セクシーで引き締まった体。
こんなすてきな男性が、本気で私に興味を持つとは思えない。
だがダンスに誘われ、ぴったりと彼に体をくっつけたとたん、ブリンナのすべての理性は吹き飛んだ。
私は日ごろから堅実で、およそ衝動的な人間ではないけれど、理にかなったことばかりを考える生活にはもうあきあきだ。
誘われるまま、ブリンナは男性と一緒にバーを出た――その熱い一夜が、ある悲劇の幕開けとなるとは想像もせずに。
漫画家の卵・倉元が家に帰ってみると、玄関で犬が寝ていた。
どうやら窓から勝手に入ってきたらしい。
倉元は腹が減っているらしいその犬に食べ物をやるが、犬は食べたとたんイビキまでかきながら寝てしまう。
明日までの原稿を抱えていた倉元はとにかく机に向かうが、犬のあまりの寝相の悪さに仕事に集中できず……!? 犬種不明瞭、住所不安定の変なイヌ。
寝相は悪いし、喰い意地は張っているし、けっこう迷惑で楽しい犬の生活、送ってます!!名前も付けられ、犬神家で飼われることになった犬・バウ。
ある日、さやかと父親の犬神はバウを連れてドライブに出かける。
箱根で楽しい一時をすごした一行は帰途につくが、さやかがトイレに行きたいと言い出し、眠っているバウを車に残してふたりは外に出た。
犬神がサイドブレーキを引くのを忘れたため、車はバウを乗せたまま曲がりくねった坂道を下り始めてしまい……!?拾った子猫3匹とバウ、さやか、犬神、サブは海へ出かける。
ウキワに乗って海に浮かんでいたバウは、這い上がってきたタコを見て驚いて岸まで逃げ帰る。
昼食の買い出しに行くことになったさやかと犬神だが、バウは魚の見張りに置いていかれる。
魚が入ったバケツを見張っていたバウだが、岩影から出てきた蟹に気を取られているうちに、さっきのタコに魚を奪われてしまう。
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