父の魂(8)

南城隼人らが所属する私設チームに新コーチとして谷丘鉄心がやってきた。
谷丘は隼人がかつて所属していた草野球チームの監督をつとめていた人物で、恩師だった。
谷丘は突如隼人らに休みを与え、これまでに学んだ野球以外の特技により一層磨きをかけるよう命じる。
空手に磨きをかけるため中将学園の空手部に乗り込んだ隼人は、野球部の監督・椿が空手の達人であることを知り、教えを請う。
だが、それを知った私設チームの監督・城之内は隼人にチームから去るよう告げる。
その頃、真樹は椿と城之内が同一人物ではないかと疑い、二人について調べ始める。
城之内和尚の正体は、椿監督が一人二役で演じているものだという事実を知った隼人はショックを受ける。
たが、なぜ椿が私設チームなどを作り中将学園の野球部を乗っ取ろうとしているのかが分からなかった。
そのために乗っ取りをかけた野球部との試合に出ることを拒絶する…が、東郷真樹から椿の真意を聞かされた隼人は試合に出ることを決意。
そして、ついに私設チームVS野球部の試合が幕を開けた!乗っ取りをかけた野球部との試合で、隼人の重いボールは次々と選手のバットを折った。
だが、そんな中折れないバットがあった。
何とそれは父・丈太郎が残した南城印のバットだった!これに動揺した隼人は急に制球を乱し、あっという間に5点を取られる。
デブ松は亡き父・丈太郎が最期に残した魂のバットを見せ、父の代わりに隼人に喝を入れる。
元婚約者の令子が病気で倒れたことを知ったデブ松は、令子を取り戻しに向かう。
野球部乗っ取りをかけた試合に勝利した隼人らは、中将学園野球部として甲子園出場を目指す。
一方、東郷真樹は永遠のライバルである隼人を倒すために中将学園を辞め、大阪の烈風高校に転学した。
その烈風高校には、デブ松を憎む明智光夫の弟・光成がいて、兄の仇を討つため打倒隼人に燃えていた。
一方、織田社長の許しを得たデブ松は令子と結婚することになった。
その新居に弟・光成から預かった隼人への挑戦状をもって明智がやってきた。
隼人は心の目を極めるために、三休老師のいる伊賀へ山ごもりに向かう。
伊賀には先に烈風高校の真樹と明智も来ていた。
隼人に敵意を抱く明智は、一緒に来ていた真樹の妹・洋子をさらい山小屋にこもる。
洋子を助けるために明知との真剣勝負に挑んだ老師だったが、明智に敗れ負傷する。
明智を倒すために、隼人は老師に教えを請う。
そして、明智流の水流の形に対抗する南城流水流の形を完成させるのだが…老師はすでに死の淵にいた!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60007893